ダイエットで一番ツラかった事はなんですか?(ダイエットの質問にお答えしますシリーズ24)
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エトさんのダイエットで心が折れそうになったことはありますか?一番ツラかった事はなんですか?
どもエトです。コニチワ。
上記のようなご質問をいただきました。
はっきりいって私はダイエット自体を楽しんでやっていた(そうゆう風になるように努力した)のでダイエット全般でツラいとかもうやめたいと思う事はそうそうありませんでした。ところがそんな私でも・・・
と真顔になってしまうことも実際にはありました。今日はその時のお話をしていきましょう。
75kgの壁
私はダイエット開始時に110kg程度ありました。
食事改善+運動+サプリというまさにダイエットど真ん中の方法、正統派ともいえるやり方でダイエットを進めていき、4か月程度で35kgのダイエットに成功しましたがここで訪れます。奴が。
何をやっても体重が落ちない、食事を厳しめにしても痩せない、いくら運動をしても痩せない、ずっとその状況。
ただ私はダイエットを始める前に一生懸命ダイエットの勉強をしたので、停滞期のメカニズム、停滞期に入った時の対処法などなど予備知識があるので全く焦りません。
体重は増えないが減りもしない・打開もできない状態が1か月程度続いた時にジムのトレーナーから脳天に稲妻が落ちるような助言をもらう事ができました。
エトさん、なんで停滞期を抜け出すことができないかわかりますか?
エトさんは知識もすごいし、このジムがオープンしてからエトさんほど真面目にダイエットに取り組んだ人はいません。
たった数か月でここまで痩せてすごいの一言です。『痩せる』という部分に関しては僕より詳しいかもしれない。けどエトさんには弱点があるんですよ。わかりますか?それは・・・
ダイエットにおいて自分の力量以上のことをしてしまってはストレスになり、それがダイエット挫折へと直結するという考えをもっていた私にとってこの言葉は衝撃でした。
つまりこのトレーナーは『おまえ本当はもっとできるんだろ?ストレスを抱えないように本当は100%の力だしてねぇだろ』という事を言っているわけです。そして私はこう思います。
私のダイエットを成功させるためにキツイ言葉をあえて言う。いつもはフレンドリーなジムトレーナー。電話番号を交換して一緒に遊びに行っちゃうぐらい仲良くなった人。そんな人に対して嫌われるかもしれないのに、このトレーナーは自分の立場・責任を果たそうと『おまえもっとやれんだろ』と言ったわけです。マジでいい人すぎる。
そんな言葉を受けた私は『たしかにそうだ。自分はやればもっとできるかもしれないのに、この後仕事があるからほどほどにしていたかもしれない。いろんなことに甘えていた。今はジムにいるんだから、今ここでできることに全力を出さなくては』と思うわけです。
俺が間違っていました!トレーナー!よろしくおねがいします!なぁんて言っちゃったもんだから・・・
いつもは筋トレは回数を決めてやるんですが、今日からは回数ではなく時間でやるというんです。いつもだったらあと3回持ち上げれば終わり・・・!という気持ちだったんですが、時間でやるんです。はいあと5分間ダンベルやって!みたいな。
その間に疲れてダンベルをあげるペースが乱れると容赦なく言われるわけです。『もっとやれんだろ!なにやってんだ!あげろ!あげろ!』と。いつのまにかトレーナー以外の人も来て、『ふざけんな!気合いれろ!』と罵声なのか応援なのかよくわからない言葉をビシビシ投げつけてくるんです。だれだおまえら。
最終的に私のまわりに人だかりができて、言葉の暴力ですよ。『だらしねぇな!それでも男かよ!』『やる気ねぇんだったら帰れよ!』『疲れたアピールすんな!』とか。おまえらあとで全員ダンベルでぶん殴ってやっかんなと思いながらなんとか1時間というヘルズタイムを乗り越えました。
そう思った瞬間、今まで罵声を浴びせてきてた人たちが態度を180度変えてきます。『エトさんまじパネェよ!』『よくやったな!』『普通できねぇよ!すげぇ!』といった感じに、筋肉育成コースの筋肉ムキムキマンたちが私の肩をガッチリ掴んで賞賛してくるんです。そして腕やら足をモミモミしてくるんです。
そう感じ取った瞬間はマジでキツイと思いました。
自分の限界を自分で決めてた。
さてそんな罵声と称賛の嵐『ヘルズタイム』を乗り越えた私は次の日からあっという間に体重が落ちていきます。今までまったく落ちなかった体重が嘘のようにぐんぐん落ちていくんです。体の細胞が全速力で『はい停滞期終了ですねー体重おとしますねー』みたいな。
これがヘルズタイムのおかげかどうかはわかりませんし、断定することはできませんがあのホットな時間のおかげで私は自分の限界を見直すことができました。
ストレスをため続けてダイエットすることはできないという考えは今でも変わっていません。けれども時には困難な状況を打開するために『たとえストレスになってでもいつも以上の力を出してみる』という事は期間・時間を決めてやるぶんにはとても良い事だと学ぶことができました。
ちなみにわたしの貞操は守り抜きました。