ご質問に答えます。 ダイエットについて考えてみる。 プロテインやサプリを使ってみる
海外製のサプリって大丈夫ですか?(ダイエットの質問にお答えしますシリーズ20)
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どうも 俺氏ことエトさんです。
先日こんなご質問を頂きました。
海外製のサプリと日本製のサプリって差があるんでしょうか?
海外製のサプリって危険ではないですか?
成分表示がされていても英語が表記で詳しくわからないので口コミ頼りになってしまう時があってためらいがあります。
ご質問どうもありがとうございます。
この海外製のサプリってよくある質問でちょうどよいからお話させていただきます。
私は食事改善+運動+サプリの推奨派ダイエッターですので参考になると思いますし、さらに私のリアル職業『輸入関係』が火を噴く時が来たようですね。
海外のサプリの良い所、悪い所。
サプリってみなさん使っていますか?
ダイエット中はカロリーを抑える為に食事のバランスが悪くなりがちです。そういった点で補え切れない栄養などはサプリで手軽に補給できる良い時代になりました。
もちろんサプリありきではなく、食事改善を第一に考えるべき行動なのですが、忙しくなかなか実践できない人にとってはサプリは大きな助けになると思います。
さてご質問のお答えですが、海外のサプリって危険じゃないかどうかですが・・・
特にアメリカやヨーロッパはサプリ先進国なので日本より遥かにサプリ文化が浸透しています。たしかアメリカのサプリメント市場は日本の15倍とか20倍とかじゃなかったかな?おおまかだけど。
セルフメディケーション(体の自己管理)が根付いているアメリカ人にとってサプリというのはあって当たり前みたいな。そんな存在です。
私も愛用している日本でも有名なネイチャーメイドだって海外製品です。日本の大塚製薬が正規輸入販売しているだけで大元は海外製品です。
だから海外製品だからといって全部危険という事はないです。むしろ日本より基準が高いものの方が多いと思います。
ただここで注意なのは先にも書いたセルフメディケーション(自己管理)が日本人に根付いているかどうかだと思います。
全ての人がそうとは限りませんが、日本人はどうも『横並び』の人種です。周りの人がそうしているからそうするといった考えがかなり強いです。
誰かがそういったから、憧れの誰かがそうしているから、巷で人気だから、有名人もそうしているから、セレブも使っているからと挙げ出したらキリがありません。
売っている方はセルフメディケーション視点なのに、使う側が全くセルフメディケーションじゃないんです。
飲む飲まない最終的な点だけがセルフなだけであって、自分が使うサプリに関して『自分で調べる・確かめる』という気概が足りていないように感じます。
その点は私は注意が必要だと思いますよ。
自分の体の中に入れるんです。
そりゃ成分調べるでしょ。普通。セルフメディケーションなんだから。当然。
基本安心だけど、全部安心じゃないのも事実。
さて基本安心なんて書きましたけど、基本安心だと言っただけで、全部安心なんて一言も言っていません。
海外のサプリは日本のサプリより効果が高いとよく言われます。だからといって『性能が優れている』というのは違うと感じています。
効果が強く出るという事はそれ相応に体に何かしらの変化が起きているという事です。
それが健康に異常がなければ良いのですが、以前問題となったのはハイドロキシカットというサプリですね。
効果として脂肪燃焼・糖分が脂肪に変わるのを抑制・食欲の抑制などが挙げられます。
効能だけ読むとウヒャ!最高じゃん!と思いますが、実際には肝臓にやべぇ!これはまずいわ!というレベルで負担をかけていたことが判明してメーカーは販売を中止しています。
でも日本ではまだハイドロキシカットは販売されています。
どうゆう事かわかりますか?
自国では法律的に売れないから、その法律がない他所の国で売っちまえという事です。
訴訟大国と呼ばれる国ですので訴訟は簡単に起こせますけど、訴えられる側もそれ相応に強い弁護士ついてますよ。
輸入を生業にしている私からしてみれば、『自分はお金を払ったから私はお客様だ!』という考えの人は気軽に輸入品に手を出す事はおススメしませんよ。
だって日本と他国では法律が違うんだから。
個人輸入・輸入代行・並行輸入品は要注意
海外製品の事を調べている人は『個人輸入』『輸入代行』『並行輸入品』というワードを目にするでしょう。
私からしてみればこれの方が要注意ですよ。
個人輸入はそのまんま。自分で商品を購入して海外から輸入するだけ。
輸入代行は業者が英語が苦手な日本人のかわりに手数料をいくらかもらって輸入してあげるよって内容。
並行輸入品は正規販売店じゃないけど、海外の小売り店から仕入れて日本の正規販売店より安く売ってあげるよという業者です。
これらの手段で共通する点は・・・
という点です。完全に自己責任の領域です。
なにか重大なトラブルがあっても、あくまで商品を売ってあげただけで使用したことによって何か生じてもそれは使ったあなたの責任でしょ?という内容です。極端に言うとね。
例えば以前あったロードバイクでの破損事故を説明しましょう。
A社のロードバイクを並行輸入品で購入した消費者が走行中に突然フレームが破損して転んで大怪我。障害が残る重大トラブルです。
消費者はA社のロードバイクを販売している日本の正規代理店を訴えましたが、正規代理店は『それ並行輸入品でしょ?こちらが正規ルートで販売しているものじゃないから保障なんてしねぇし。アホかよお前』という内容です。
こうゆう事になるんです。そりゃそうですよね。
日本でA社のロードバイクを売る為に正規販売代理店は会社を運営して、尽力して、A社にロイヤリティも払って、宣伝費も使っているのに、正規ルートじゃない並行輸入で購入したくせに、困ったら正規代理店に保証しろなんて虫が良すぎる話ですよ。
じゃあ消費者は並行輸入品を販売した業者を訴える!となりますけど、並行輸入品を販売している業者なんてほとんど個人レベルなんですよ。
平たく言うとヤフーオークションのノークレームノーリターンみたいなものです。
『俺らはあくまで販売しただけでそれからの事はあなたの自己責任でしょ?バカかよお前』という事になります。
実際に並行輸入品を使用した時点でそれらに起こる責任の一切を弊社は負担しないという文面が商品購入時や商品の説明書に書かれている事が多いです。
さすがにこういった事例が頻発したので、ロードバイク人気にあやかって金儲けしていた並行輸入個人業者はメンドクサイ事に巻き込まれるのはお断りだよという感じでキレイに消えてなくなりましたが、実際そうゆう事になるんです。
結局その大怪我した人は日本国内の正規代理店(正規品)より少しだけ安く買っただけで、障害が残る大けがをして、保険会社からも保証もされずという結末を迎えました。
これらの事から学ぶ教訓は・・・
海外で安く買えたよ~なんてよく言いますが、上記の3つの購入方法は安く気軽に買えるけど、同時にリスクもかなり負っているという事を忘れずに。よほどの勉強家・実践家じゃないとおススメしません。
そんなこんなで海外のサプリ・国内外のレベルの差、並行輸入などの話を絡めてお話しました。
結論をいうと個人的にはサプリ飲むなら国内の大きな企業が正規販売しているのが効能もそれなりにあって一番安心レベルが高いという事ですわ。